PORT 1F 飲食店スペースにて、普通芸術家・山本握微のディナーショーを開催します。
山本握微は、会社員という社会の『普通』に身を置いて芸術活動を行う[普通芸術家]を標榜しつつ、主宰する[劇団乾杯]の脚本・演出活動を中心に、短編小説の執筆、展覧会の形式を借りた文芸作品[運動展](吉原治良賞記念アートプロジェクト2008入選)など多岐に渡った活動を行うアーティストです。
彼の標榜する『普通芸術』には、その人があらかじめ特殊な技能や才覚を持っていなくとも、ある強さを持った『芸術』に辿り着くための方法の探求、というような意味が含まれていて、多くは──あるいは誰もが──普通である我々を背負って立つような優しさから始まった、まだ終わりの見えない探索の途中にある概念です。
今回のディナーショーでは、軸足を一貫して文芸に置く彼の、その探索の合間に立ち現れた数々のユニークなアイデアの一部を垣間見る事のできる機会になります。
どうぞお越しいただければ幸いです。(米子匡司)
1982年堺市生まれ。普通芸術家。劇団乾杯主宰。芸術及びそれにまつわる諸概念を「実用」の視点から再点検し、時折、実践する。
最近作「郵便少年死す」(思いつく限り様々な趣向を凝らした年賀状を作成し、年の瀬に自爆営業した郵便局員を弔う)、「FantaFLOAT」(退去直前の機材無きスペースで、鞄や拡大鏡など日用品を用いて即席の幻灯を上映する)、「MAPOEM」(昔住んでいた町の地図を詩として朗読する)等。
http://www.kiwamari.org/
合奏の会主宰。ソプラノサックスとかを演奏。中華料理が好き。食べるのと作るのは少し違うけれど、依頼を受けたので今回は作ってみようと思います。もてなすほどのものはできませんが、中華風家庭料理といえそうなものはお出しできるかと思います。みなさまお手柔らかにお願いします。
(企画・米子匡司)