ドラマー、パーカッショニスト、また音楽思想家(Musical thinker)として、実験音楽からポップシーンまで、さまざまなジャンルを横断する音楽家、エリック・ティールマンスと、ヴァイオリニストとして自身のグループ「たゆたう」「Colloid」をはじめ、多数のバンドやミュージシャンのサポートで活躍するイガキアキコ、低音金管楽器tubaの限界と常識を突破するアウトサイダーtuba奏者高岡大祐の3人が協演するコンサート。
ドラマー、パーカッショニスト。音楽思想家。
音楽シーンや分野を横断しながら、ティールマンスは自らの羅針盤を頼りに旅を続けている。
「Snare is a bell」、「Sprang」、「Aural Mist」、「Bata Baba Loka」などの共鳴的なソロ作品や、実験音楽、ジャズ、インディー・フォーク/ポップ/ロックシーンのミュージシャンとの多くのコラボレーションで知られるティールマンスは、境界線を押し広げ、意識的なオーラル・スペースとテリトリーを拡大し続けている。
最近の作品には、
--------
●Mika Vainio、Charlemagne Palestineとのtrio(PVT、Godbearより2020年4月リリース)
●Oren Ambarchi、Charlemagne Palestineとのtrio(PAT、Godbearより2022年7月リリース)
●Oren Ambarchiとのduo(Double Consciousness、 Matière Mémoireより2023年7月リリース)
●Billy Hartとのduo(Talking about the Weather)
●Chantal Acdaの諸作品群(The Sparkle in our Flaws、Bounce Back、Puwawau、Saturday Moon)など。
他にも、Marshall Allen(Sun Ra)、Tape Cuts Tape、Distance Light & Sky、Jozef Dumoulin、Trevor Dunn、Shahzad Ismaily、Vaast Colson、Nico Dockxなど多数の作品に参加。
2022年11月、ティールマンスは書籍『On Resonance』を出版。この集大成的な書籍作品では、会話、メモ書き、楽譜を通して日常的なマジックを探求している。
この本の出版を記念して、ティールマンスはCASSTL(現代フランドルの画家Luc TuymansとArocha-Schraenenのアートスペース)のために、トーク、コンサート、パフォーマンス、アート作品、彫刻、インスタレーションを含む48時間のスコアをキュレーションした。
< >
大阪生まれ。
音楽家・作曲家・ヴァイオリニスト。
「情景が視える音楽」をモットーに、CM・映画・アニメなどの映像作品、ダンス、演劇、ヘアショーやファッションショーなどあらゆる分野への楽曲提供や即興演奏、編曲など幅広く制作している。
また、にしもとひろことのデュオ「たゆたう」や女性5人のワールドミュージックユニット「Colloid」をメインのバンドとして活動し、オーストラリア、ヨーロッパ、韓国など国内外で演奏活動を行なう他、劇団子供鉅人の劇伴や、クラリネット奏者・瀬戸信行率いる「電気ジプシー・スペシャル」「ファンファーレ・ロマンギャルド」、ジョンソンtsu(Acid mothers temple)バンド、ONI(あふりらんぽ)とのデュオやバンド、UAなど、幅広いジャンルの演奏サポートやインプロヴィゼーションのライブも行う。
最近では文化庁あにめたまご2019『ハローウィーゴ!』の音楽や、笠谷圭見監督による障害者施設「やまなみ工房」のアーティストたちのドキュメンタリー映画『地蔵とリビドー』(2018)の音楽を制作。
http://igakiakiko.net/
低音金管楽器tubaの限界と常識を突破するアウトサイダーtuba奏者。時には電子音的変調のようなエフェクティブなサウンドを肉体のみを駆使した非電化生音で発生させ、あるときはアンプリファイドして増幅させたtubaを発振器のように演奏するなど幅広く演奏。ジャズミュージシャンとの共演も多く、本来tubaが存在しない音楽を中心に演奏活動を続ける。
自己のレーベルからフィールドレコーディングと即興演奏を共存させた作品を多数発表中。
近年は粂田剛監督作品のドキュメンタリー映画「なれのはて」「ベイウォーク」などの音楽制作を担当。