最近、「まずはじめにブルーがいる。次にホワイトがいて、それからブラックがいて、そもそものはじまりの前にはブラウンがいる。」という書き出しからはじまる、ポール・オースター(柴田元幸訳)『幽霊たち』という小説を読みました。
80年代のアメリカの小説で、いちおう推理小説なんですが、書き出しだけでなく、全編にわたって不思議で洒落た雰囲気が漂っていてそれがまたかっこいい。このあたりは翻訳の力もあるのかな。
そして、読んでいるうちに、いくつかのアニメを思い出しました。内容と関係があるものもあれば、なんとなく思い出したものもありました。思い出していくうちに、この考え方はどちらが先か後か?なんてことも気になりました。
今回は小説を読んで思い出したアニメの作品をいくつか見ながら、この小説の話や、アニメの話ができればと思います。
(企画:メガネヤ・糸井宏美)