六斎念仏は、京都や若狭などでお盆の行事として行われる、主に念仏と踊りからなる民俗芸能です。盆行事として、各家の供養の為に踊られるもので、古屋では鐘・笛・太鼓からなる7名ほどの一団が各家を回り、月明かりのもと一晩中踊り続けました。
継承者の高齢化もあり、10数年ほど前から各家への訪問を取りやめて寺での奉納へと形を変え、さらに4年前からは六斎念仏自体が行われないようになっていました。
今回は、昨年から行われている継承プロジェクトに参加して、実際に六斎念仏や、その継承の現状を体験した方々、または見学した方々を迎えてお話をお聞きし、朽木古屋の六斎念仏と、民俗芸能一般、その伝播やコミュニティの中での作用、現代における民俗芸能のありかたなどについて話します。
PORTにて「鶴見俊輔『限界芸術論』を読む会」を開催していた三名(中西美穂[アートマネジメント]、黛友明[民俗学]、米子匡司[音楽家・PORT管理人])の企画による、ゲストを招いてのトーク&ディスカッションを中心とした企画です。
(企画・中西美穂、黛友明、米子匡司)